WASH LIFE

MENU

HOME > 洗濯の基本 > ウールセーターの洗い方を解説!伸び縮みを防ぐ方法とは

洗濯の基本

2022年12月7日

ウールセーターの洗い方を解説!伸び縮みを防ぐ方法とは

  • facebook
  • ツイート
  • メールで送る

冬に活躍するウールのセーターは、自宅で洗濯できるものもあります。ウールのセーターを着る方は、セーターを劣化させない洗い方を知っておくと冬の洗濯時に役立ちます。本記事では、ウールのセーターを洗う前に確認するべきことや、自宅で洗う方法を紹介します。また、型崩れを防ぐ干し方も解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

ウール素材とは?


ウール素材と聞くと、セーターを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
ウールは羊毛から作られる動物繊維です。
中でも洋服に多く使われているのは、メリノ種と呼ばれる羊毛です。
また、ウールと似た素材に、アルパカ・カシミヤ・アンゴラなどがあります。
ウールと同様に柔らかい手触りの獣毛ですが、ウールとは異なるので覚えておきましょう。

ウールの特性は、しわになりにくい点や吸湿性に優れる点が挙げられます。しわが付いてしまった場合でも、スチームアイロンなどで蒸気をあてるともとに戻ります。
また、抗菌作用や消臭機能を持つため、汗をかいても臭いがしにくいメリットがあります。さらに、熱伝導率が低く外気の温度に影響されにくいため、冬は暖かく夏は涼しい着心地です。

ウールセーターを洗濯する前に確認すること

ウールのセーターを洗うときは、はじめに洗濯表示を確認しましょう。洗濯表示を見ると、自宅で洗えるセーターかどうかがわかります。自宅で洗濯できるのは、洗濯機マークまたは手洗いマークが付いているものです。ドライクリーニングのマークしか付いていないものは、自宅で洗えないためクリーニングに出す必要があります。

水が入った桶のマークに×が付いていなければ、自宅で洗濯できます。桶の中に数字が書いてあれば、洗濯機の使用が可能です。数字は洗濯機で使う、水の上限温度を指しています。また、手のマークが付いている場合は、手洗いが可能です。ドライクリーニングで洗える場合は、PかFのマークが付いています。丸印に×が付いていたら、ドライクリーニングはできません。

伸び縮みを防ぐウールセーターの洗い方


自宅でウールのセーターを洗うときは、型崩れしないか心配になりますよね。洗濯に失敗してしまうと、セーターが伸びたり縮んだりする可能性もあります。型崩れを防ぐためには、洗い方や干し方に気を付けて洗濯するのが大切です。
ウール素材の衣類を持っている方は、自宅で洗うときのコツを把握しておきましょう。ここでは、ウールのセーターの手洗い方法と、洗濯機で洗う方法を紹介します。また、型崩れを防ぐ干し方も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

手洗いの場合

できるだけ衣類へのダメージを少なくしたいときは、手洗いがおすすめです。ウールは水の中で揺らすと、フェルト化し毛羽立ちが生じます。そのため、水につけている時間を短くし、できるだけ揺らさないようにしましょう。それでは、手洗いするときの手順を見ていきます。

桶に水と中性洗剤を入れる
まず、桶や洗面器に水をはり、中性洗剤を投入します。お湯で洗うとウールが縮む要因になるため、水温は30℃から35℃に設定しましょう。30℃以下の水で洗うと、皮脂汚れが落ちにくくなるので気を付けてください。

優しく押し洗いする
中性洗剤を混ぜて洗剤液を作ったら、セーターをたたんで水の中に入れます。そのまま丁寧に押し洗いして、汚れを浮き上がらせましょう。このときにセーターを揉み洗いしてしまうと、毛玉や毛羽立ちの原因になるので注意が必要です。

水を換えてすすぐ
セーターを押し洗いして一通り汚れを落としたら、水を換えてすすぎます。柔らかく仕上げたいときは、途中で柔軟剤を入れます。
数回すすぎを繰り返して、洗剤が残らないようによく流しましょう。

タオルで脱水する
すすぎを終えたら、最後に脱水をして完了です。洗濯機で脱水もできますが、ダメージを防ぎたいときはタオルで水気をとると効果的です。

洗濯機の場合

次に、洗濯機を使った洗い方を紹介します。手洗いする時間がないときは、ウールのセーターを洗濯機で洗うこともできます。洗濯機を使う場合は、水流の弱いコースで優しく洗いましょう。

目立つ汚れがないかチェック
はじめに、セーターに目立つシミや汚れがないかを確認します。汚れがある場合は洗剤を直接馴染ませておくと、洗濯するときに落ちやすくなります。ほこりやゴミが付いていたら、手で取り除いておきましょう。

セーターを洗濯ネットに入れる
洗濯ネットは、セーターの型崩れを防いでくれるアイテムです。汚れている面を外側にして、たたんだ状態で洗濯ネットに入れましょう。洗濯ネットは小さすぎても大きすぎても、セーターが傷む原因になります。二つ折りにして入る大きさを目安に、丁度いいサイズの洗濯ネットを用意しましょう。

ドライコースで洗う
洗濯機にセーターと中性洗剤を投入します。また、柔軟剤を入れておくと、ふんわりとした仕上がりになります。洗濯機のコースは、ドライコースまたは手洗いコースを選びましょう。通常のコースよりも水流の弱いコースを選ぶことで、セーターへのダメージを減らせます。お湯で洗うと縮む可能性があるので、必ず水を使って洗いましょう。

型くずれを防ぐ干し方を紹介
型崩れを防ぐためには、干し方にも気を配る必要があります。洗濯し終えたセーターの形を整えて、平らな状態で陰干ししましょう。ブラウスやカットソーと同じようにハンガーにかけて干してしまうと、水分の重みでセーターが伸びてしまいます。

セーターを平干しするときにあると便利なのが、平干し用ネットです。平干し用ネットは衣類を平らに置いて乾かせるアイテムで、使わないときは折りたたんで収納できます。

平干し用ネットが自宅にないときは、ほかのもので代用しましょう。ピンチハンガーの上に置いて乾かしたり、ハンガーを数本使って平らに干したりする方法があります。代用する場合は、裾や袖が垂れ下がらないように、気を付けて干すのがポイントです。

まとめ

ウールのセーターを洗う際は、洗濯表示を見て自宅で洗えるかどうかを確認しましょう。セーターへの負担をできるだけ減らしたいときは、手洗いするのがおすすめです。洗濯機を使う場合は、ドライコースや手洗いコースで優しく洗いましょう。洗濯後は日陰で平干しすると、型崩れを防げます。本記事を参考に、ウールのセーターを自宅で洗濯してみてください。